親鸞しんらん
僧侶、浄土真宗宗祖[日本]
(承安3年4月1日生)
(ユリウス暦) 1173年 5月21日 生
(ユリウス暦) 1263年 1月16日 死去享年91歳
親鸞(しんらん、承安3年4月1日 - 弘長2年11月28日
[注釈 6])は、鎌倉時代前半から中期にかけての日本の仏教家。
親鸞聖人と尊称され、鎌倉仏教の一つ、浄土真宗の宗祖とされる[注釈 7]。
法然を師と仰いでから生涯に亘り、「法然によって明らかにされた浄土往生を説く真実の教え」を継承し、さらに高めて行く事に力を注いだ。
自らが開宗する意志は無かったと考えられる。
独自の寺院を持つ事はせず、各地に簡素な念仏道場を設けて教化する形をとる。
その中で宗派としての教義の相違が明確となり、親鸞の没後に宗旨として確立される事になる。
浄土真宗の立教開宗の年は、『顕浄土真実教行証文類』(以下、『教行信証』)の草稿本が完成した1224年(元仁元年4月15日)とされるが、定められたのは親鸞の没後である。
生涯=
親鸞は、自伝的な記述をした著書が少ない、もしくは現存しないため、その生涯については不明確な事柄が多い。
本節の記述は、内容の一部が史実と合致しない記述がある書物(『日野一流系図』、『親鸞聖人御因縁』など)や、親鸞の曽孫であり、本願寺教団の実質的な創設者でもある覚如が記した書物(『御伝鈔』など)によっている。
それらの書物は、各地に残る伝承などを整理しつつ成立し、伝説的な記述が多いことにも留意されたい。
年齢は、数え年。
日付は文献との整合を保つため、いずれも旧暦(宣明暦)表示を用いる(生歿年月日を除く ……