伊藤典夫いとうのりお
翻訳家[日本]
1942年 10月5日 生 (満82歳)
伊藤 典夫(いとう のりお、1942年10月5日 - )は、日本の翻訳家、SF研究家、アンソロジスト。
日本SF作家クラブ名誉会員。
十代で商業誌に翻訳を載せた早熟の翻訳家である。
1960年代に『SFマガジン』誌に連載した「SFスキャナー」などを通じて海外SFを精力的に日本に紹介するとともに、今日にいたるまで多数の名作を翻訳して、戦後の日本におけるSFの発展に尽力した。
経歴=
静岡県浜松市出身。
高校時代に、大阪出身で浜松で就職していた浅倉久志とSFファン活動を通して知り合う。
のち、SF翻訳家として先んじてデビューした伊藤の紹介により、浅倉もSF翻訳家となった。
SFに熱中するあまり大学受験に失敗し、浪人して横浜国立大学と早稲田大学に合格したが「横浜より東京の方が洋書専門店が多い」という理由で早稲田に進学した。
ワセダミステリクラブにて、のちのミステリ翻訳家大井良純や編集者戸川安宣(戸川は立教ミステリ・クラブ)らと交流。
1962年、リチャード・マシスン「男と女から生まれたもの」の翻訳が「S-Fマガジン」に掲載され翻訳家デビュー。
早稲田大学在学中、19歳のときに『宇宙塵』誌上で三島由紀夫のSF小説『美しい星』を酷評し、三島を激怒させたことがある。
なお、このとき伊藤の批評を三島に知らせた北杜夫によると、伊藤に憤慨した三島は、かつて『宇宙塵』第71号に随想「一S・Fファンのわがままな希望」を寄せたことを悔やんで「あんな雑誌、書かなき ……
伊藤典夫さんが誕生してから、82年と47日が経過しました。(29998日)