コンスタンティヌス1世Gaius Flavius Valerius Constantinus
ローマ帝国皇帝[ローマ帝国]
(ユリウス暦) 0272年 2月27日 生
(ユリウス暦) 0337年 5月22日 死去享年66歳
ガイウス・フラウィウス・ウァレリウス・コンスタンティヌス(古典ラテン語:Gaius Flavius Valerius Constantinus ガーイウス・フラーウィウス・ウァレリウス・コーンスタンティーヌス、270年代前半の2月27日-337年5月22日)は、ローマ帝国の皇帝(在位:306年-337年)。
複数の皇帝によって分割されていた帝国を再統一し、元老院からマクシムス(Maximus、偉大な/大帝)の称号を与えられた。
ローマ帝国の皇帝として初めてキリスト教を信仰した人物であり、その後のキリスト教の発展と拡大に重大な影響を与えた。
このためキリスト教の歴史上特に重要な人物の1人であり、ローマカトリック、正教会、東方諸教会、東方典礼カトリック教会など、主要な宗派において聖人とされている。
また、コンスタンティヌス1世が自らの名前を付して建設した都市コンスタンティノープル(現:イスタンブル)は、その後東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の首都となり、正教会の総本山としての機能を果たした。
概要=
コンスタンティヌス1世はモエシア属州のナイッスス(現:セルビア領ニシュ)でローマ帝国の軍人コンスタンティウス・クロルスの息子として生まれた。
父はその後、ローマ帝国でテトラルキア(四帝統治)体制が形成されると西の副帝(カエサル)を務め、後に正帝(アウグストゥス、在位305年-306年)となった。
父がブリタンニア(現:イギリス)で死亡した後、コンスタンティヌス1世はその軍団をひき継い ……