セプティミウス・セウェルスLucius Septimius Severus
第20代ローマ帝国皇帝[ローマ帝国]
(ユリウス暦) 0146年 4月11日 生
(ユリウス暦) 0211年 2月4日 死去享年66歳
セプティミウス・セウェルスの最期の言葉 |
兵士を優遇せよ。他の者は無視せよ。 |
ルキウス・セプティミウス・セウェルス(ラテン語: Lucius Septimius Severus、146年4月11日 - 211年2月4日)は、ローマ帝国の皇帝(在位:193年4月9日 - 211年2月4日)である。
セウェルス朝の創始者であり、アフリカ属州生まれ(属州民ではない)の皇帝となったカルタゴ人である。
概要=
セウェルスはアウレリウス帝とコンモドゥス帝の親子2代に仕え、ローマの貴族階級における典型的な経歴を歩んだ。
ネルウァ=アントニヌス朝断絶後の騒乱(五皇帝の年)で頭角を現して有力な皇帝候補となり、ペルティナクス帝の死後に実権を掌握した。
彼は存命中の皇帝であったディディウス・ユリアヌスを失脚させて自らが皇帝に即位した。
皇帝となった後、クロディウス・アルビヌスとペスケンニウス・ニゲルという2人の僭称帝との戦いが始まると、セウェルスはイッソスの戦いでまずペスケンニウスを破り、続いてクロディウスをルグドゥヌムの戦いで打ち破った。
また併せてオスロエネ王国に対する外征にも勝利して、ローマ領を東方へ拡大した。
体制を固めたセウェルスはより大胆な外征を計画、パルティア戦争で敵国の首都クテシフォンを占領するなど大勝を得て、ティグリス川沿いまで領土を拡張した。
同時に属州アラビア・ペトラエアに建設されていた城壁「リメス・アラビクス」の補強を進め、東方属州の拡大と強化に熱意を注いだ。
自らの故郷である属州アフリカでも外征を行い、ガラマンテス ……