北井一夫きたいかずお
写真家[日本(中国)]
1944年 12月26日 生 (満79歳)
北井 一夫(きたい かずお、1944年12月26日 - )は、日本の写真家。
満州国鞍山生まれ。
日本大学芸術学部写真学科を中退。
1975年、初期の『バリケード』、『三里塚』などルポタージュ性の強い作風から、のちに『いつか見た風景』、『村へ』など、失われつつあった日本の農村の原風景などをテーマにした作品に移行し評価を高めたが、『フナバシストーリー』など新興住宅地の生活を軽く明るく取った作風なども見られ、常に時代と向き合い作風を変化させながらも、その中にいつかどこかで見た懐かしい風景といった印象を与える作品が多い。
第1回木村伊兵衛写真賞を受賞。
人物=
1965年、横須賀港の原子力潜水艦寄港反対闘争をテーマとした写真集『抵抗』を自費出版する。
「私の写真は『抵抗』を撮ったことからはじまった」と自ら語っている。
『抵抗』は、北井が1964年20歳の時に「社会と写真の秩序への反抗を写真に定着させよう」という試みで出版。
これが北井の写真の始まりとなる。
あえて教科書的な名作写真とは正反対の「ダメ写真」を狙い、被写体を手ぶれやピンボケ、粗粒子、すり傷だらけで撮影、処理し、1年以上高温多湿な場所に放置したフィルムを現像することで、乳剤面がはがれ張り付いたままのマチエールで全学連のデモを表現した。
1965年から1968年には、新左翼学生運動の全学連学生の運動を撮影。
全国の大学で大学民主化を要求する組織全共闘による大学バリケー ……
北井一夫さんが誕生してから、79年と330日が経過しました。(29185日)