小泉武夫こいずみたけお
農学者[日本]
1943年 8月27日 生 (満81歳)
小泉 武夫(こいずみ たけお、1943年8月27日 - )は、日本の農学者、発酵学者、文筆家。
東京農業大学名誉教授(農学博士)。
専門は、発酵学、食品文化論、醸造学。
略歴=
福島県小野町の造り酒屋で、6人きょうだいの末っ子として生まれた。
幼少時は走り回って囲炉裏の灰に突っ込んだこともあるほどヤンチャで、火傷を防ぐため祖母が柱に帯でつないだこともあったが、右手に身欠き鰊、左手に味噌を持たせると泣き止み、それらをしゃぶっている間は大人しかったという。
実家には家族や従業員ら毎食20人分を用意する大きな台所があり、小学生の頃には鰹節を削ったり、ぬか床の手入れをしたりしていた。
小学校4年の時、母が亡くなり落ち込んでいたのを見た父から、寂しさを紛らわさせるため専用の台所と調理用具一式を与えられ、料理にのめり込んだ。
近隣には豊かな野山があり、中学校にかけて野兎や山鳥、蛙、蛇、泥鰌、蜂の子なども捕まえて食べた。
福島県立田村高等学校を卒業後の1962年、当時は日本で唯一酒造を教えていた大学である東京農業大学農学部醸造学科に、父の求めで「仕方なく」進学したが、発酵研究の面白さに取りつかれる。
肉眼では見えない酵母やカビを、一人一人に与えられた顕微鏡で観察したり、増殖させたりするのが楽しくなり、大学に泊まることも多かった。
一方で、下宿先で酒を造ろうと密かにもろみを持ち帰ったところ路線バスの振動で発酵が急速 ……
小泉武夫さんが誕生してから、81年と89日が経過しました。(29674日)