生年月日データベース

中本ムツ子なかもとむつこ

アイヌ文化伝承者[日本]

(元 千歳アイヌ文化伝承保存会会長)

1928年 1月30日

2011年 4月28日 死去心筋梗塞享年84歳

中本 ムツ子(なかもと ムツこ、1928年〈昭和3年〉1月30日 - 2011年〈平成23年〉4月28日)は、日本のアイヌ文化伝承者。
アイヌの人々と交流を通じて、千歳アイヌ文化伝承保存会の設立、アイヌ語学習用の書籍の出版、アイヌ文学のCD化、アイヌ教室の開催などで、北海道内外でのアイヌ文化の伝承や啓発に努め、特に言葉の伝承に尽力した。
北海道千歳村(後の千歳市)蘭越出身。
経歴= 少女期 - 結婚、死別= アイヌの子として、差別と貧困のなかに育った。
幼少時より体が弱く、自身曰く「劣等感の塊のような子」だった。
学校では男生徒からの虐めの的となった。
「アイヌのくせに生意気だ」と、父親から入学祝いに贈られた大切な帽子を捨てられたこともあった。
アイヌとして生まれ育ったことを嫌い、アイヌ語を覚えようとしたこともなかった。
25歳で職場の同僚と結婚したが、その5年後に夫が交通事故で死亡した。
結婚後は郷里を離れていたが、夫と死別後に帰郷、大自然が切り拓かれて道路や建物が建築されていることに、故郷を失うような思いであった。
その後は保険の外交員やスナックなどで必死に働き、子供を育てた。
アイヌ文化の伝承活動= 50歳を過ぎてからは、嫌いだったアイヌ文化が妙に恋しくなり、アイヌ民族の古老たちとの付き合いが始まった。
アイヌの人々と交流を深める中で、アイヌ文化に誇りを持つようになり、次第にアイヌ民族の教えに心酔するようになった ……

中本ムツ子さんが誕生してから、96年と296日が経過しました。(35360日)
亡くなってから、13年と208日が経ちました。(4956日)
30404日間 生きました。

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