ジャン・スタロバンスキーJean Starobinski
文芸批評家[スイス]
1920年 11月17日 生
ジャン・スタロバンスキー(Jean Starobinski、1920年11月17日 - 2019年3月4日)は、スイスの哲学者、批評家。
略歴=
ユダヤ系ポーランド人の両親の元にジュネーヴに生まれる。
医学博士号取得ののち、モンテスキュー、ルソーら18世紀フランス文学、思想を研究し、ジュネーヴ大学で教えた。
1958年精神分析的方法によるアプローチでルソーの世界の内的構造を解明し、博士論文「ルソーにおける透明と障害」を発表、フェミナ・ヴァカレスコ賞を受けた。
ジュネーヴ大学教授を務め、のち名誉教授。
フランス学士院会員。
文学研究や批評の方法論に関する研究、医学と文学の接点をなすとも考えられるメランコリーを主題とする著作など、活動は多岐にわたっている。
同時代の文学についても、ピエール・ジャン・ジューヴ、モーリス・ブランショ、クロード・シモン、イヴ・ボヌフォワなどの作家を主題とする研究、批評、校訂などの仕事があり、美術にも造詣が深い。
なお名前の発音について、小西嘉幸は『自由の創出』訳者解説(1982)で、スタロビンスキーが正しいとしていたが、のち『絵画を見るディドロ』で訂正した。
著作=
(choix de textes et présentation) Stendhal , coll. « Le Cri de la France », série 1, no 4, Fribourg, LUF, 1943.
(traduction et présentation) Franz Kafka : La Colonie pénitentiaire, nouvelles suivies d'un Journal intime, Fribourg, LUF, 1945.
(avec Paul Alexandre et Marc Eigeldinger) Pierre Jean Jouve : poète et romancier, Neuchâtel, À la Bacon ……