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塩見鮮一郎しおみせんいちろう

作家[日本]

1938年 2月6日 生 (満86歳)

塩見 鮮一郎(しおみ せんいちろう、1938年2月6日 - )は、日本の作家。
岡山市生まれ。
本名同じ。
経歴= 岡山大学法文学部独文科卒。
大学在学中から小説・評論を手がける。
河出書房新社で編集者を務めたのち、専業の作家となる。
1960年代には新日本文学会に所属。
このころ、被差別部落における自殺や放火や近親相姦を描いた小説『黄色い国の脱出口』を『部落』誌に発表し、「部落の人間像を異様にデフォルメしている」(井上俊夫)との批判を受け、「状況を変革するためには、とことんまで小説を『作る』というのも一つの方法ではないでしょうか」と反論した。
その反論に対し、北川鉄夫は「文学前衛気どり」と批判している。
この作品は新日本文学会の第1回文学賞で最終選考まで残り、野間宏から高く評価されたが、同和教育の実践家の福地幸造はそのこと自体を「とほうもない痴呆状態の典型」と批判した。
弾左衛門・車善七を中心とする被差別民・被差別部落の歴史や、芸能民・社会政策、江戸・東京の都市史を主たるテーマにしている。
『浅草弾左衛門』などの小説のほか、ノンフィクションの著述や評論がある。
かつて『黄色い国の脱出口』で差別者扱いされたにもかかわらず、いわゆる差別表現に関しては積極的に自主規制を推進する立場を取り、筒井康隆と日本てんかん協会の和解(1994年)に際しては、本田雅和と共に『朝日新聞』紙上で筒井を激しく糾弾した。
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塩見鮮一郎さんが誕生してから、86年と301日が経過しました。(31713日)

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