稲川素子いながわもとこ
芸能プロモーター、稲川事務所 設立者[日本]
1934年 1月18日 生 (満90歳)
稲川 素子(いながわ もとこ、1934年〈昭和9年〉1月18日 - 2024年〈令和6年〉5月13日)は、日本の芸能プロモーター。
株式会社稲川素子事務所代表取締役。
来歴 =
1934年、福岡県柳川市に生まれた。
父は旧家出身で、若い頃にヨーロッパで何年も遊学できるほどの恵まれた環境で育ったという。
実家は1万坪の敷地の中にテニスコートが2面あるほどの大きな屋敷で、別府にあった別荘にはグランドピアノが置かれていた。
稲川はここで何不自由ない幼少期を過ごした。
戦争が激しくなった頃この実家に疎開し、小学校6年生のときに終戦を迎えた。
戦後の農地改革で不在地主として土地を没収されると、家計が火の車に陥り、甚だしい食糧難と貧苦に見舞われた。
サツマイモの蔓やカボチャの葉を食べて糊口を凌いだという。
高校入学後は極度の栄養失調による貧血で入退院を繰り返し、体重は37kgにまで激減した。
そんな稲川に救いの手を差し伸べてくれたのが、かの有名なダグラス・マッカーサーであった。
高校2年生のとき教会の聖歌隊に参加し、礼拝に訪れていたマッカーサーが痩せ細った稲川を見兼ねて、ベーコンエッグをご馳走してくれたという。
女子聖学院高等部を卒業後、慶應義塾大学文学部に入学。
19歳のときに受けた盲腸の手術で、麻酔注射の失敗により体の右半分が麻痺し、大学の中退を余儀なくされた。
食糧事情も改善して徐々に健康を取り戻しつつあった22歳の頃、慶應 ……
稲川素子さんが誕生してから、90年と307日が経過しました。(33180日)