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藤田光孝ふじたみつたか

物理学者[日本]

1959年 8月16日

1998年 3月18日 死去急性くも膜下出血享年40歳

藤田 光孝(ふじた みつたか、1959年8月16日 - 1998年3月18日)は、日本の物理学者。
専門は物性理論。
学位は、理学博士(京都大学・課程博士・1987年)。
元筑波大学物質工学系助教授。
フラーレン、カーボンナノチューブ、ナノグラファイトおよびナノグラフェンに関する理論的研究について、多くの先駆的な研究成果を残した。
ナノ炭素系物質の理論研究者として、将来を嘱望されていたが、1998年3月18日に急性くも膜下出血によって、38歳で急死した。
最も顕著な業績の一つは、グラフェンのジグザグ端にエッジ状態が現れることを理論的に予言したことである。
また、グラフェンの電子状態の有限サイズ効果とエッジ効果を解析する上で、グラフェンリボン(または、グラフェンナノリボンあるいはナノグラファイトリボンとも呼ばれる)と呼ばれる理論模型を導入したことである。
グラフェンのエッジ状態に関する原論文は、1996年に日本物理学会欧文誌であるJournal of the Physical Society of Japanに出版された。
さらに、2003年のコンスタンチン・ノボセロフ、アンドレ・ガイム等によるグラフェンの発見によって、グラフェンのナノスケール効果および端効果を議論をする上で最も基礎的な理論の一つとして注目を集め、現在まで約3000回近い被引用数回数がある。
また、没後、グラフェンにおけるエッジ状態の原論文が、日本物理学会論文賞(2003年3月)を受賞した。

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