アブドゥルラザク・グルナAbdulrazak Gurnah
作家[タンザニア]
(2021年ノーベル文学賞受賞)
1948年 12月20日 生 (満75歳)
アブドゥルラザク・グルナ(英語: Abdulrazak Gurnah、1948年12月20日 - )は、ザンジバル(1964年以降タンザニアに合併)生まれのイギリスの小説家・評論家・文学研究者。
長くケント大学でアフリカ・カリブ文学やポストコロニアル理論を講じた。
主要な作品は英語で発表されている。
2021年ノーベル文学賞受賞。
来歴=
現在はタンザニアのザンジバルに生まれ、1968年にザンジバル革命の混乱を逃れてイギリスへ渡った。
カンタベリー・クライストチャーチ大学で学んだあと、1982年にケント大学で文学の博士号を取得した。
グルナは1970年代後半にナイジェリアの雑誌へ短篇小説をいくつか寄稿していたが、長編第1作は1987年の『別離の記憶』(Memory of Departure) である。
この作品は1960年代後半のザンジバルが舞台で、政治腐敗と暴力が横行する港町に生まれた主人公の青年ハッサン・オマルが、ケニアで暮らす富裕な親族のもとへ身を寄せてようやく生活を安定させるが、しだいにナイロビの物質主義にも失望してゆく姿を描いている。
オマルは美しい女性サルマと出会って狂った世界を生きのびる道を模索するようになるが、伝統文化と物質主義が衝突する世界にくるしむ登場人物が安住の地をもとめるという構図は、以後のグルナの作品にも繰り返し描かれている。
グルナの長編第2作『巡礼の路』(Pilgrims Way)、さらに第3作『ドッティ』 (Dottie: A Narrative of (Un)Belonging) は、ともに東アフリカからイギリスを ……
アブドゥルラザク・グルナさんが誕生してから、75年と351日が経過しました。(27745日)