デヴィッド・ジュリアスDavid Jay Julius
生理学者[アメリカ]
1955年 11月4日 生 (満69歳)
デヴィッド・ジェイ・ジュリアス(David Jay Julius, 1955年11月4日 - )はアメリカ合衆国の生理学者。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校教授。
1977年マサチューセッツ工科大学から学士号を取得後、1984年カリフォルニア大学バークレー校から博士号を取得。
指導教授はランディ・シェクマンであった。
コロンビア大学でポスドクとしてリチャード・アクセルの指導を受けた。
痛覚の様々な側面に関わるイオンチャネルを同定し、痛みや熱感覚の分子基盤を発見した。
2021年、「温感と触覚の受容体の発見」でアーデム・パタプティアンとともにノーベル生理学・医学賞を受賞した。
研究経歴=
1997年、ジュリアスの研究室はTRPV1をクローニングし、カプサイシンを検出する受容体であると特定した。
カプサイシンは唐辛子に含まれ、灼熱感を生み出す化学物質である。
意外なことに、TRPV1は侵害的熱(noxious heat)も検出することがわかった。
TRPV1は構造的に関連する一過性受容体電位型チャネル(TRPチャネル)カチオンチャネルのファミリーの一部である。
タンパク質の遺伝子ノックアウトによりTRPV1を欠いた動物は、侵害的熱やカプサイシンへの感度(sensitivity)を失う。
ジュリアスの研究室ではほかにTRPチャネルのスーパーファミリーであるTRPM8 (CMR1)とTRPA1もクローニングし、特性を明らかにした。
TRPM8はメンソールと涼しい温度を検出し、TRPA1はマスタードオイル(アリルイソチオシアネート)を検出 ……
デヴィッド・ジュリアスさんが誕生してから、69年と18日が経過しました。(25220日)