名嘉睦稔なかぼくねん
版画家[日本]
1953年 12月8日 生 (満70歳)
名嘉 睦稔(なか ぼくねん、1953年(昭和28年)12月8日 - )は、日本の板画家。
沖縄県出身。
愛称でボクネンと呼ばれる。
来歴=
1953年(昭和28年)、沖縄県の離島・伊是名村勢理客に生まれる。
幼少の頃から絵や工作が大好きだったボクネンは、画用紙が足りなくなると、伯母さんに頼んでセメント袋や肥料袋を切ってもらい画用紙代わりにしていた。
茶色の紙を束にして小脇に抱え、何時でも何処でも絵を描いていたという。
更に、田んぼの片隅で一人黙々と何かをしているボクネン少年。
農作業に忙しい大人達は、片目で見守りながら好きなようにさせていた。
作業を終えた伯母さんが近寄ってみると、粘土で馬や牛や魚など造形物を作って整然と並べていたという。
あまりにも沢山の数だったので、「気持ちが悪いくらいだった」と伯母さんは後に話している。
1968年(昭和43年)、16歳中学卒業。
島には中学校までしかない為、沖縄本島へ渡り、工業高校のデザイン科を受験。
一浪して入学。
1972年(昭和47年)、工業高校を卒業し本土のデザイン専門学校へ通うも、高校時の授業内容の繰り返しに落胆。
沖縄に帰る。
なお、専門学校を中退する前に学校関係者からは授業の指導者役を任せているということで引き止められたが、ボクネンは関係者に仕事を紹介するよう頼んだ。
しかし当時は本土の沖縄差別が激しく、沖縄人というだけで不採用となるのが常で、「沖縄人お断り ……
名嘉睦稔さんが誕生してから、70年と348日が経過しました。(25916日)