ナーダシュ・ペーテルNádas Péter
作家、ジャーナリスト[ハンガリー]
1942年 10月14日 生 (満82歳)
ナーダシュ・ペーテル(Nádas Péter , 1942年10月14日 - )は、ハンガリー・ブダペスト生まれの作家、ジャーナリスト、写真家。
生い立ち=
ユダヤ系であり、祖父の代にドイツ語のNeumayerからハンガリー語のNádasに改姓。
共産主義者の家庭に生まれたが、父の方針によりキリスト教の洗礼を受ける。
1944年、ナチスの傀儡政党・矢十字党がハンガリーを支配すると、両親は2歳のペーテルを連れてブダペストから避難するが、ブダペスト包囲戦の時には帰還し、戦乱を生き延びた。
彼の母親は1956年のハンガリー動乱の前に病死し、父は1958年に自殺した。
16歳で孤児となったペーテルは化学を学び、写真家やフォトジャーナリストとして長年働く。
チェコのプラハの春にハンガリーが介入したことに失望し、1969年以後、文学活動に専念するため小説家となったが、共産主義政権の出版統制下に置かれた。
共産主義体制下や冷戦後のハンガリーの社会や歴史を背景に、人間の意識の内側を重層的に描き出し、大作『回想の書』(1986)で国際的な評価を確立した。
2003年にはフランツ・カフカ賞を受賞した。
日本語訳=
『ある一族の物語の終わり』(早稲田みか・簗瀬さやか訳、2016年、松籟社、東欧の想像力)
作品=
1967年 A biblia (kisregények)
1969年 Kulcskereső játék (elbeszélések)
1977年 Takarítás
1977年 ある一族の物語の終わりEgy családregény vége (regény)
1979年 Leírás (novellák)
1979年 Találkozás
1980年 Temetés
1982年 Színtér (3 dráma)
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