今村夏子いまむらなつこ
作家[日本]
(「むらさきのスカートの女」で第161回芥川賞受賞)
1980年 2月20日 生 (満44歳)
今村 夏子(いまむら なつこ、1980年2月20日 - )は、日本の小説家。
広島県広島市安佐南区生まれ。
大阪市在住。
経歴=
広島県内の高校を経て大阪市内の大学を卒業。
その後は清掃のアルバイトなどを転転とした。
29歳の時、職場で「あした休んでください」といわれ、帰宅途中に突然、小説を書こうと思いつく。
そうして書き上げた「あたらしい娘」が2010年、第26回太宰治賞を受賞した。
同作を改題した「こちらあみ子」と新作中篇「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』(筑摩書房)で、2011年に第24回三島由紀夫賞受賞。
広島の実家近くで2014年に起きた広島土砂災害では、泥水が実家の周囲に押し寄せ、祖母の墓が流された。
「こちらあみ子」には、子どもの頃の郷里の思い出も散りばめ、広島弁もさりげなく登場する。
2014年刊の『こちらあみ子』ちくま文庫版に新作「チズさん」が併録されたが、それ以外に作品の発表はなく、半引退状態となっていた。
2016年、西崎憲に声をかけられ、西崎が編集長をつとめる新創刊文芸誌『たべるのがおそい』(書肆侃侃房)で2年ぶりとなる新作「あひる」を発表し、第155回芥川龍之介賞候補に挙がった。
同作を収録した短篇集『あひる』で、第5回河合隼雄物語賞受賞。
2017年、『星の子』で第157回芥川賞候補、第39回野間文芸新人賞受賞。
2019年、『むらさきのスカートの女』で第161回芥川賞を受賞。
笙野頼子、鹿島田真希、本谷有希子、村田 ……
今村夏子さんが誕生してから、44年と277日が経過しました。(16348日)