志賀貢しがみつぐ
医師、エッセイスト[日本]
1935年 6月10日 生 (満89歳)
志賀 貢(しが みつぐ、1935年6月10日 - 2023年2月20日)は、北海道出身の作家・医師。
人物・来歴=
昭和医科大学卒業、同大学院医学研究科博士課程修了後、1971年「腫瘍細胞の細胞周期と放射線感受性について」で医学博士を取得。
臨床医として約50年にわたって診療を行い、現在も現役医師として日々患者に接している傍ら、文筆活動においても『医者のないしょ話』(角川文庫)を初めとする小説やエッセイなど著書多数を出版。
また、内科医として診療の傍ら、小説、エッセイを執筆し、美空ひばり「恋港/美幌峠」(1986年)などの作詞も手掛け、屈斜路湖畔を望む美幌峠には歌碑が建立されている。
この2作品は1986年10月10日に角川文庫から発行された「美幌峠で逢った女」の作中に詩として挿入されており、美幌町図書館に同書が保存されている。
志賀が作中の二つの詩に曲が付いたことを知ったのは、5月の終わり頃であり、いちはやく出張先まで電話で知らせたのは、心筋梗塞で悩む患者であった。
受話器から、作曲した岡千秋のピアノと歌声が流れて来た時は、志賀は腕に鳥肌が立った。
岡が自ら唄っている「恋港」と「美幌峠」のテープを、ひばりに聞かせたのは、患者の主治医で兄弟以上の仲の親友であった。
普段は気の強い親友であったが、この時だけは手が震え、飲んだことのない出されたコーヒーを一気に飲んで、その夜は、不眠症にかかるほどであった。
志賀は「美幌峠で逢った女 ……
志賀貢さんが誕生してから、89年と165日が経過しました。(32672日)