生年月日データベース

円爾弁円えんにべんねん

・臨済宗聖一派派祖[日本]

(建仁2年10月15日生)

(ユリウス暦) 1202年 11月1日

(ユリウス暦) 1280年 11月10日 死去享年79歳
円爾弁円 - 禅僧・臨済宗聖一派派祖

円爾(えんに)は、鎌倉時代中期の臨済宗の僧。
諡号(しごう)は聖一国師(しょういちこくし)。
駿河国(静岡県)の出身。
生涯= 聖一国師(円爾)像 明兆筆 東福寺蔵(重要文化財) 円爾書状 東京国立博物館蔵 建仁2年(1202年)10月15日、駿河国安倍郡藁科村(現・静岡市葵区栃沢)に生まれる。
父は平氏、母は税氏の出身。
5歳のとき、久能山久能寺の堯弁に師事し、弁円と名乗る。
ここで、『倶舎論』を読みやすくした詩・『倶舎頌』や、同書の註釈書『倶舎円暉頌疏』、『倶舎論普光疏』を学んだ。
12歳のとき、天台宗の聖典『法華経』の註釈書『法華玄義』を学んだ。
16歳の頃には、『摩訶止観』『法華文句』などを読破した。
18歳で得度(園城寺にて落髪し、東大寺で受戒)し、上野国長楽寺の栄朝、次いで鎌倉寿福寺の行勇に師事して臨済禅を学ぶ。
嘉禎元年(1235年)、宋に渡航して無準師範の法を嗣いだ。
法諱は初め弁円と称し、円爾は房号であったが、後に房号の円爾を法諱とした(道号はなし)。
なお、「円爾弁円」と4字で表記される場合もあるが、前述のとおり円爾には道号はなく、新旧の法諱を併記した「円爾弁円」という表記は適切ではない。
仁治2年(1241年)、宋から日本へ帰国後、上陸地の博多にて承天寺を開山、のち上洛して東福寺を開山する。
宮中にて禅を講じ、臨済宗の流布に力を尽くした。
その宗風は純一な禅でなく禅密兼修で、臨済宗を諸宗 ……

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