アート・フライArthur “Art” Fry
発明家[アメリカ]
1931年 8月19日 生 (満93歳)
アート・フライ(Art Fry)ことアーサー・フライ(Arthur Fry、1931年8月19日 - )は、アメリカ合衆国の発明家、科学者である。
3Mが製造している付箋紙「ポスト・イット」の共同開発者として知られている。
生涯=
フライは、ミネソタ州オワトナで生まれ、その後、アイオワ州やカンザスシティに住んだ。
幼少期は農村部の1教室しかない学校で教育を受けた。
1955年にミネソタ大学で化学工学の学士号を取得した。
大学在学中の1953年に3M社(当時はミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング社)に研究者として就職し、1990年代初頭に退職するまで新製品の開発に従事した。
ポスト・イット=
フライの代表的な発明品であるポスト・イットが誕生したのは1974年のことである。
その年、フライは3Mの科学者スペンサー・シルバーが主催する、彼が1968年に開発した接着剤を紹介する社内セミナーに参加した。
シルバーが開発した接着剤は、特殊な分子構造をしていて、紙を接着するのに十分で、紙を引き剥がしても破れない程度の接着力を持っていた。
当時、シルバーは自分の発明を市場で利用する方法を模索していた。
伝説によれば、夜、教会の聖歌隊で歌っていたフライは、楽譜のページに栞代わりの紙を挟んでいた。
しかし、本を開くと、その場しのぎの栞が落ちてしまうことが多かった。
1973年のある日曜日、フライは、シルバーの接着剤を使えば、ページを傷めずに栞を固定できる ……
アート・フライさんが誕生してから、93年と95日が経過しました。(34063日)