アーロン・ベックAaron Temkin Beck
精神科医[アメリカ]
1921年 7月18日 生
アーロン・ベック(Aaron Temkin Beck、1921年7月18日 - 2021年11月1日)は、アメリカの医学者、精神科医で、うつ病の認知療法(Cognitive Therapy)の創始者として知られる。
1954年にペンシルベニア大学に加わり、ベンシルバニア大学の教授である。
国際認知療法学会(The International Association for Cognitive Psychotherapy)の名誉会長であり、フィラデルフィアにてベック研究所(Beck Institute for Cognitive Therapy and Research)を主宰。
認知行動療法の理論的基礎を形作った。
生涯=
1921年にロードアイランド州の州都プロビデンスにて5人兄弟の末っ子として生まれる。
1942年にブラウン大学を優秀な成績で卒業後、1946年にイェール大学で医学博士の学位を取得した。
フィラデルフィア精神分析研究所(Philadelphia Psychoanalytic Institute)にて精神分析家としての訓練を受け、1958年に訓練を修了し、精神分析的な立場からうつ病の研究を実施していたが、自身の仮説を検証することができず、1961年までには精神分析と決別している。
その後、研究の過程で、うつ病患者の特徴として悲観的な思考(否定的な考え方)を持つことが分かり、こうした認知の歪みを修正する新たな治療的アプローチとしてうつ病の認知療法を1963年に考案した。
またその研究に伴って、ベックうつ病尺度(BDI)、ベック絶望感尺度、ベック不安尺度といった、評価尺度を策定した。
ベックと精神分析=
ベックは精神分析を否定しているわけではない「無意識を洞察するか、意識 ……