大塚栄子おおつかえいこ
薬理学者[日本]
1936年 1月13日 生 (満88歳)
大塚 榮子(おおつか えいこ、1936年〈昭和11年〉1月13日 - )は、日本の薬学者、遺伝子学者。
核酸の化学合成技術を用いて、がん遺伝子の全合成やヒト成長ホルモンの遺伝子による合成を達成し、核酸ならびにタンパク質の構造や機能を解明した。
また、RNAの化学合成技術の開発と機能の解明、RNAの配列特異的な切断技術の開発も行い、現在の核酸医薬の基礎を作った。
来歴=
1936年(昭和11年)、北海道札幌市生まれ。
中高一貫のミッションスクール・北星学園女子中学高等学校に学ぶ。
高校時代に盲腸をこじらせて入院した際に、病院で楽しそうに働く人の姿に興味を持つ。
1954年(昭和29年)北海道大学に進学し、大学2年生の10月に新設の医学部薬学科(現・薬学部)へ進学。
同年冬からは、核酸関連化合物の合成をテーマとしていた水野義久研究室で実験の手伝いをはじめる。
当時は、実験の出発物質を入手する原料となる酵母をビール会社から入手するため、学生がリヤカーを引いて運んでいた。
1963年(昭和38年)に米国ウィスコンシン大学 酵素研究所のコラナ研究室に留学。
後にノーベル生理・医学賞を受賞するハー・ゴビンド・コラナの研究室では、当時、鎖長10数個程度のDNA断片などを合成可能な最先端の合成技術を持っており、その技術を用いて、核酸の情報からコラナ研タンパク質が作られる機構の解明を行っていた。
多くの研究機関が解明にしのぎを削る中、大塚ら4人は1年間で6 ……
大塚栄子さんが誕生してから、88年と313日が経過しました。(32455日)