ヘルマン・ツァップHermann Zapf
書体デザイナー[ドイツ]
1918年 11月8日 生
ヘルマン・ツァップ(Hermann Zapf, 1918年11月8日 – 2015年6月4日)は、ドイツの書体デザイナー。
多くの書体を世に送り出してきた。
彼の妻はカリグラファーであり書体デザイナーでもあるグドルン・ツァップ=フォン・ヘッセ(Gudrun Zapf-von Hesse、旧姓がフォン・ヘッセ)である。
ツァップの仕事は、その優れたデザイン(Optima, Palatinoなどは特に有名)故に多くの尊敬を得た一方、数々のツァップ作書体の模倣品が生まれた。
例えばマイクロソフト製品にバンドルされたBook AntiquaはPalatinoの模造品である。
ヘルマン・ツァップのデザインした書体として以下のようなものがある。
Aldus, AMS Euler, Aurelia, Edison, Kompact, Marconi, Medici Script, Melior, Michelangelo, Optima, Palatino, Saphir, Vario, ITC Zapf Book, ITC Zapf International, Sistina, ITC Zapf Chancery, ITC Zapf Dingbats, Zapf Renaissance Antiqua, Zapfino
2015年に96歳で没した。
若年期=
ヘルマン・ツァップは動乱の時代にドイツのニュルンベルクに生まれた。
ツァップが生まれた頃、ドイツではベルリンとミュンヘンでのドイツ革命や第一次世界大戦、ヴィルヘルム2世の亡命、そしてクルト・アイスナーによるバイエルン共和国設立などが起こっていた。
加えて、1918年から1919年にかけて流感が大流行し、その後は飢饉がドイツを襲った。
ツァップが1925年に毎日食事が提供されている学校に入学する際には母親は安堵したという。
この政策は、後にアメリカ大統領となるハーバート・フーバーによ ……